<コラボ講演>専修大学長谷川教授の記事PART2をシェアします

樋口健二さん&アーサー・ビナードさん コラボトーク講演会『ニッポンの記憶の半減期』Part 2


第2部は、都合で退席しなければならなかった山本太郎議員と入れ違いで、遅れて到着したアーサービナードさんと、樋口健二さんのトーク。これがまた猛烈に濃く強烈なインパクト…! アーサービナードさんがもらった、薩摩川内原発の避難計画についてのパンフレット。UPZ、PAZなど意味不明のアルファベット3文字の連発で、原発は安全になったというペテンをアピール。そもそも原発事故の避難訓練など、精神的な意味でやってはいけない、というアーサーさんのお話に目を開かせられる。仮に万が一放射能が来る前に情報が来て初期被ばくせずに逃げられたとしても、ふるさとは(汚染されて)なくなり、(被ばくを覚悟しない限り)二度と戻れないし、戻れば残酷な被ばくを強いられる。つまり原発事故の避難訓練というのは、ふるさとを捨てて日本人じゃなくなる練習なのだと。そして政府から見れば避難訓練は、原発事故をみんなが受け入れられるようにする心理作戦で、ふるさとを捨てる諦めの思考回路をつくっていくものなので、...私たちはそれに入ってはいけないのだと。
 ショッキングだったのは敗戦時の天皇の玉音放送の話。その中に、原爆に言及した一節がある。「新に残虐なる爆弾を使用して頻りに無辜を殺傷し惨害の及ぶ所、真に測るべからざるに至る。而も尚、交戦を継続せむか、終に我が民族の滅亡を招来するのみならず、延て人類の文明をも破却すべし。」広島長崎で使用された原爆が、「人類の文明をも破却す」るものであったことを、投下後数日しか経っていない当時把握していたのは、マンハッタン計画にかかわった物理学者と、その説明を受けた米大統領や国務長官だけ…!(つまり「玉音放送」の内容には米政府中枢の影響が…??!)客席にマコさん、ケンさんの姿を見つけたアーサーさんが壇上から声をかけ、テンポ・歯切れがよく、笑いながら貴重な情報をキャッチできる「おしどりミニトークライブ」が展開される一幕も…!
樋口さんとアーサーさんのお2人の、とてもすべては紹介できない濃く深いお話は、生で聴いてこそもっともそのメッセージがストレートに伝わります。主催のママデモの皆さんは、ぜひまたこの3人の顔合わせを実現させたいとおっしゃっているので、皆さまもご都合がつきましたらぜひご参加を…!

 

(facebook 長谷川教授の記事より転載)